小林 愛実 Debut! プレミア・コンサート 2009.12.14 後編 [コンサートやライヴで感じたこと]
それにしても…人を評価するのは難しい…ことでもあります。
僕は「天才」について表面的な印象論を書いてみました。きっと「素材」「環境」「教育」
に、「才能」と「運」の5要素が、最低限備わっていることが、初歩の条件と思います。
それと、尊敬する人から、かつて、目の前でこんなことを教えてもらったことがあります。
「超一流とは、砂山からたった一粒の砂を拾ってもらうようなもの」
きっと「天才」とは、その拾われた粒の中から選ばれた粒なのでしょうか?
ハンカチを手に持ってステージに登場し、ピアノに「ポン」と置いてから鍵盤に触れるまで
に集中する仕草が、どことなく「巨匠」の風格を僕には感じさせます。それと「精密機械」
のような演奏では、決してなかったことにも興味を覚えます。小林 愛実さんの演奏から。
音楽でいかに表現するかに全てを捧ぐ、その姿勢があった…ようにも感じました。身体が音
楽にノッテイルように見えるけれど、確かにそれは表情豊かに映るけれど、実のところは、
音楽が上滑りしないように、つま先から頭のてっぺんまで使って「制御」しているようにも
小林さんの演奏姿から感じました。
最後に忘れてならないのは、先生と生徒。それから親と子。それらの関係のあり方です。
「子供をこのように育ててみたい、接したい、教えたい」
…と願う親御さんや先生の良きお手本のひとつとしても、脚光を浴びるかもしれませんね。
というのも、親子や師弟といったことに限らず、人間関係がぎくしゃくしがちなこの時代に
あって、一筋の光明のような存在感が出てくる可能性をも感じたからです。
特に、二宮 裕子先生と並んでのトークを見て聞いた人の中には、ひとつの「幸せ像」的な
構図を感じた人がおられたようにも…そんな印象を僕は持ちました。
キーシンやアルゲリッチといった芸術家たちからの評価も高いと聞きました。この天才たち
とも、同じような関係性が構築されるかもしれませんね。
小林 愛実さんというピアニストが、これからどのような歴史的役割を担うのか、僕は見届
けてゆきたいと思います。
それが、聴き手としての役目だとも…僕は感じるのです。
音楽っ子さん
また気軽に感じたことを教えてください
気づきを書いて頂くことは 嬉しいことですから
by ヒデキヨ (2009-12-18 21:14)
ヒデキヨさん、こんばんは。
ヒデキヨさんのブログは、様々な音楽や音楽家について教えていただけて大変興味深いですし、楽しくておもしろいです!youtubeまで観させていただけて嬉しいです。(「セリオーソ」…違う演奏者のものを聴かせていただき有難うございました。)それでは、お言葉に甘えてコメントさせていただきます。まだまだ知らない事がたくさんあるので、いろいろと教えて下さい!
小林愛実さんのショパンの演奏を何回か聴かせていただきました。本当にこの年齢にして巨匠の風格がありますね。演奏も自分はこの音楽はこう表現したいのだというものをしっかりともっておられる感じです。作曲家の魂を感じているような…。そして制御も出来ているようです。音もクリアで綺麗です。天才が生まれる5つの要素、納得です。
この小林愛実さんの事、頭にインプットしました!
by 音楽っ子 (2009-12-18 23:21)
ラ・フォル・ジュルネのエリアコンサートで、
小林愛実さんの「ショパン ピアノ協奏曲第1番」を聴いてきました♪
とても丁寧で素晴らしい演奏、凄かった~(^_^)
これから彼女がどのように成長し進化していくのかとても楽しみです。
by りゅう (2010-05-15 18:24)